全公務員が年度末までにマイナンバーカードを取得しなくてはならない!?

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こんにちは、愛知県西尾市の公務員・村田裕昭です。

突然ですが、皆さんはマイナンバーカードを取得されていますか?

※マイナンバーカードとは
住民の申請に応じて自治体が発行する本人の顔写真付き、ICチップを内蔵したプラスチック製のカードです。カード1枚で「マイナンバー(個人番号)の確認」と「本人確認」ができるため、行政機関の窓口などで各種届出等の手続きがスムーズに行え、行政手続きが簡略されるメリットがあります。

なぜ、僕がこの話題を取り上げるのかと言えば、昨日の新聞及びマスメディアが報じたニュースがきっかけです。

(中日新聞より)
『公務員は個人カード年度内取得を 政府、普及率向上で実質義務化』

まぁいいんです、マイナンバーカードを取得することは。
現時点で必要になっている場面もあるわけですから。

ただ、個人的には、なぜこのタイミングで?しかも公務員のみ?にモヤモヤ。
まぁいいんです、公務員が積極的に普及を促していくことも。

最大のモヤモヤは、マイナンバーカードを取得することの利便性や役割もですが、普及していない原因は世の中できちんと法整備や仕組化が整っていないこと、必要性が伝わっていないのではないでしょうか。
マイナンバーカードがなくてはいけない、困ってしまう状況や機会がなければ、根本的に取得する人は増えないんじゃないか、ということは多くの人が感じているのではないかと感じています。

こんな記事を書いている僕も、良いか悪いか失礼ながら、マイナンバーカードを必要とする機会やきっかけに遭遇しておらず、取得をしていません。

なので、今回のニュースをきっかけに、現状の普及率や西尾市の取り組みを紹介していきます。

総務省による交付状況資料

現在、総務省のホームページにある資料を見ると、全国の自治体の交付率を確認することができます。

全国でみた交付枚数は16,566,976人。(平成30年1月1日時点の人口)
人口に対する交付率は13.0%でした。(平成31年4月時点)
お世辞にも、多いとは言えない気がします。

では、西尾市はどうか。
人口171,899人に対しての交付枚数が6,734枚
対する交付率は9.7%でした。
愛知県の交付率が11.4%となっていることから、令和元年8月現在時点では確認できていませんが、決して多いとは言えないことがわかりました。

参考までに、全国で最も交付率が高いのは宮崎県都城市で29.1%ですから、先に記したように、国と地方自治体としては今後の普及策を検討していかなくてはいけないと思います。

ちなみに、西尾市ではマイナンバーカードの交付率向上を図るため、マイナンバーカードを1人に1枚とPRする職員ポロシャツの着用や、マイナンバーカードのPRキャラクター「マイナちゃん」をモチーフにしたバルーンアートなどで積極的な取り組みを始めています。

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本庁舎の北側入口付近には、マイナンバーカード専用の案内表示や発行スペースを設けていますので、西尾市の方で取得されていない方はお越しいただければと幸いです。

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今後の予想と僕

おそらく、公務員の取得が完了した後には、法整備などの仕組の課題解決をしていく前に、国と日本の大手企業等の調整の元で、民間事業者へと普及していく流れが出てくるのではと予想しています。

もしかしたら、既に企業として取得を推奨、義務付けされているようなこともあるかもしれません。
銀行窓口でも、新規講座開設時にはマイナンバーカードの提示を求られていますし、暮らしの中で徐々に必要な場面が出てくるかもしれません。
運転免許証を返納された高齢者の方にも、顔写真付きの本人確認書類としての発行が増えることも考えられます。

もちろん、税関系をはじめ既に見えない部分でマイナンバーカード(個人番号)によって便利に管理されている部分もあります。

マイナンバーカードの誕生は、国としても何か僕らの生活に役立てるために生まれたものです。(よね。)

僕自身は、公務員として言及していることからも、未熟な知識を少しでも向上させつつ、マイナンバーカードが普及することで世の中がどうなる?何ができる?よくなる?を考えていきたいです。

まずは、僕が実際に取得して、利便性や実情を知ることからスタートします!

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ABOUTこの記事をかいた人

ムラタ ヒロアキ

ヒトとの出会いをきっかけに西尾市役所へ転職。ふるさとプロデューサー。
行政マンと個人の両目線をもってブログ「Murabridge」を運営。
日常に溢れる地域資源を発信し、自らが訴求したいことで何かとつながる(架け橋)を目指す。
そこから生まれる新たな世界と展開を求めて。