こんばんは、愛知県西尾市の公務員・村田裕昭です。
この記事は、とある地域のおじちゃんの一言をきっかけに、僕が西尾市で暮らす何気ない日常の中にある豊かさを感じられた瞬間について書きます。
人によっては単なる長い文かもしれませんが、僕にとっては豊かさに詰まった、心がホットになることができた日常の一部なので、どうかのーんびりとした気持ちで見てくださればと思います。
梅雨な海の日の一言
7月15日(月)・海の日。
今日はカブトムシをゲットするために寺部海水浴場へGO!

天気は梅雨真っ只中な小雨。
妻は仕事。
僕は自分と娘二人の弁当を作り、前日から上の娘と選んだ虫カゴをもち、長靴を履かせてまずは近くの山に。
カブトムシの家を快適にするための土、木、落ち葉を収集。
朝8時10分、寺部海水浴場の駐車場に到着。
雨の影響か、僕らしかおらず、地域のおじちゃん達が総出で迎えてくれた。
ちなみに、既に全員がいい色に日焼けしていてとてもいい感じ。
おじちゃん達が持つ大きな虫カゴには、デカいやつから小さいやつまで勢揃いなカブトムシで溢れていた。
楽しみに虫カゴを覗く娘に、
「こっちから見てええよ。」
と優しく言ってくれて、おじちゃん達の席側に入れてもらい、上の娘に続き下の娘も覗き込む。

我が家の娘たちの希望は、
・オスのカブトムシ
・小さめ
・一匹のみ
が前日からの願い。
だったにも関わらず、おじちゃん達は嬉しいのか、
・オスの小さめ
・メスの小さめ
・オスの大きめ
の合計三匹をブッ込んできた!!
案の定、二人の娘はおじちゃん達の愛情にかまわず、めちゃくちゃ嫌な顔を全面に出しまくり、無事に希望通りのカブトムシをゲット!笑
僕はおじちゃん達の愛情を感じながらも、娘たちにの希望が叶って一安心。笑

しかし、まだまだ止まらないおじちゃん達の世界。
安心した娘たちと僕を見るなり、おじちゃん達は虫カゴに入った土を褒め出した。
「えぇ土やなぁ、よぉ育つで。」
娘たちはニコニコしていた。
続けて、
その場で娘たちがカブトムシにあげる昆虫ゼリーを一つずつ開けて虫カゴに投入。
すると、またおじちゃんが一言。
「えぇの買ってきたなぁ、よぉ育つで。」
また娘たちはニコニコしていた。
娘たちが孫に見えるのか、女の子は可愛いのか、おじちゃん達は活力を与えられたようだ。
あ
あ
次におじちゃん達のターゲットになったのは娘でもカブトムシでもなく、僕だ。
じいちゃん「ほい、にいちゃん。ここはよぉ来るんか?」
僕「はい、よく来ますよ。知り合いの人もこの辺りにいますから。」
と答えると、まぁそっから質問がとまらん。
「どこの出(出身)や?」
「仕事は何しよる?」
「ここ好きか?」
「○○は知っとるか?」
「よぉこの町(西尾市)に来たなぁ。」
答えれば答えるほどに、また質問が増える。
仕事が市の職員だと伝えたら、また続く。
「わしは○○課のやつ知っとるわ。」
「わしは○○によぉ色々言っとんだ。」
「にいちゃんの前に、○○が来よったわ。」
「○○課のあの子、かわいい子、おるやろ?」
(僕の所属課を言ったら)「よーけ仕事せなかん部署やなぁ。笑」
おじちゃん達、めちゃくちゃ元気で会話が止まりません。
そして、めちゃくちゃ職員のことを見ていて、知ってくれていて嬉しい。
そんな会話が僕も心地いい。
まぁそんな世間話からカブトムシのことに話を戻して、僕は「カブトムシをどうやって育てたんですか?」と聞いたんです。
すると、おじちゃんたちが色々答えてくれた中で、一人のおじちゃんが言った、
「都会にゃ山がないからなぁ。」
の一言に、僕はビビビッ!!ときました。
山があるとかないとかもあるんですけど、それだけじゃないんです。
このおじちゃんの一言に、町の自然だったり、歴史だったり、想いだったりが詰まってるなぁと。
しかも、言った時の表情がたまらかったのです。
最近の僕は、こんな感じなローカルな感覚が、僕の生きる中で豊かさを感じられる瞬間なんだと思う時が増えています。
地元の人は当たり前かもしれませんが、違う地域から移り住んだヨソモノな僕からすれば、これからの時代に必要なことが詰まってるんじゃないかと思うことが多々あるなと。
西尾市に住んでからも、こんな感覚を少しずつもててきたのもここ数年。
もし僕が豊橋、名古屋、東京に住んでいたり、銀行員時代のままであれば、気づけなかった感覚なんでしょうね。
やっぱり、この町はただの町ではないんだと。日常に豊かさが溢れている象徴があるんだなと、強く感じられたおじちゃんの一言でした。
あ
あ
最後に、僕に響いた一言を放ったおじちゃんの、
「にいちゃん、仕事場に会いに行くな。」
を、僕は心から楽しみにしています。
そして、僕はこんな豊かな西尾市のことを仕事として、暮らす人として伝えていけたらと思います。
ちなみに、カブトムシの後は…
カブトムシをもらった帰り際、おじちゃんにとうもろこしまでいただいてしまい、娘たち共々いい思い出になりました。
それからの娘たちと僕の過ごし方は、
・幡豆児童館で遊び、
・高台から海を眺め、
・車でお弁当を食べ、
・吉良図書館で本を読み、借り、
・家でとうもろこしを茹でて、食べて、
・寝て、また起きて遊び、
と楽しく過ごして妻の帰りを待ってました。




おしまい。