Uber日本第一号社員が語る「移動と未来」から僕らの移動を考える!

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こんばんは、愛知県西尾市の公務員・村田裕昭です。

仕事終わり、豊橋市にある芸術文化交流施設「穂の国とよはし芸術劇場PLAT」にフラっとお出かけ。

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豊橋市議である長坂なおとさん主催の「豊橋大好きカレッジ(23時間目)」に参加。
今回の先生はUber日本人一号社員、現在は株式会社ライトマークスの代表である殿崎駿太郎さん。
「移動と仕事の未来を語る」についてお話してくださいました。
(右が殿崎さん、左が長坂さん)
(殿崎さんのプロフィール、活動等はリンクにて)

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このブログでは、殿崎さんから「移動と未来」のお話を聞いたうえで、
①Uberの話で面白かった点
②Uberが身近で利用できたらどうなる? について書きます。

Uberには面白い技術や便利が詰まっている!

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Uberの詳細についてはサイトリンクにてご確認ください。

Uberとは、簡単に言えば携帯アプリから今いる場所にハイヤーを呼ぶことができる配車サービスです。
日本ではまだ一部の都市部に限られますが、海外では70ヶ国・450都市以上で展開されています。

殿崎さんによる話で出た興味深いワードとして、
・ライドシェア
・ダイナミックプライシング
・相乗り
・自動運転
・ドローン
・法規制 などがありました。

僕が面白いと感じた一つ目はダイナミックプライシング。
市場の需要に応じて価格を変える方法を指します。
写真にあるようにニーズが高い状況(赤い部分)になれば価格は上がり、そうでなければ価格は抑えられる動的価格設定という言葉が面白い。
また、混雑の際には情報をドライバーにも伝達し、顧客の元へ走らせることで顧客・サービス側のどちらも満足できる仕組みにしているとか。

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もう一点は「タクシーのほうが安心なのか?」。
殿崎さんの資料によれば、タクシー・ハイヤーは最も交通事故が多いとか。
理由は、東京や名古屋のような都会ではお客さんを探す「流し運転」が多いこと、長時間運転を要することが原因の一部であるとのこと。

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Uberの事故件数はグッと少ないんだとか。
理由としては、
・事前にドライバー情報がわかる
・キャッシュレス
・ドライバーと乗客がお互いに評価し合う
などの仕組みが効果的で、双方の悪質な行為やマナー等を抑制できているとのこと。
海外で言えば偽札に騙されたり、料金を多く請求される心配もないとか。

ここから言えることは、Uberは利用者とドライバー(働き手)の両方がwin-winな関係で成り立っているの生業の中で、「移動」の中で起きている社会課題・サービスを徹底的に追求しているからこその便利さや期待感が持てる。だからこそ使ってみたくなる!につながってるんだなと。

殿崎さん自身、前職(ゴールドマン・サックス)から日本にはまだなかったUberで働くと決断した際に感じたと言われていた「ワクワクする感覚から始まるんだよ!」ということがUberには詰まっているんだと感じさせてくれました。

日本におけるUber導入の可能性は?

僕は、もっと日本の中でUberの存在を知ってもらうことで新たな移動手段を利用できる・しやすい世の中になってほしい派です。
(現在のUberは都内、大阪、福岡などの一部のみ利用可)

法規制やタクシー業界をはじめ既存の配車サービスの存在を考えれば当然ぶつかるわけですが、僕が話を聞いたからこそ気づけたのは、決して既存にあるものを否定するのではなく、「移動」について新たな選択肢や考え方がもてることは決してマイナスではないと思うのです。

僕の経験で振り返ってみると、
先月、とあるイベントに向かうために「3人で相乗りするためのタクシー」を手配したんです。
当然ながら、電話での手配に不便はないし、無事に目的地に行けました。
ですが、今思えば、もしもUberのアプリを立ち上げて近くにいるUberドライバーさんが来てくれたら、世の中にある「移動」への価値や考え方が変わるな!と思うわけです。

仮に、西尾市にUberがあったならば、僕自身が利用したいのはバスの代替。
バスはほとんどの地域にあるけども、決まった道しか走れなくて、自宅付近にバス停のない人は利用が難しい。
でもUberなら、アプリでハイヤーがいるかを確認できて、近所の人と相乗りしたり、飲みに行く場が駅近くでなくて行きも帰りも車の方が適していたりとか、利用ニーズはあるんじゃないかなと。

ポイントなのは、
僕らの生活の中で「移動」が変わるとどうなる?を身近で自分事として捉えて真剣に考えたら、誰かの助けになるとか、暮らしやすくなるとか、言ってしまえば「できないことができるかも?な妄想が膨らませられる手段」になりうるかもしれないと思えるのがすごくいい。

もちろん、僕は実際にタクシーで目的地に行けているから満足はしているし、今のタクシー会社の進化も面白くて、ICTやテクノロジーを導入して効率的な配車へつなげるための運用・工夫をしていることは調べればすぐにわかりますし、実際に僕が困ることは少ないことには頭が上がりません。
そんな背景には、Uberの存在や日本進出が配車業界全体のクオリティをアップさせているきっかけにもなっているのではないかとも考えれば、悪いことばかりではないのではないでしょうか。

ちなみに、日本の自治体による導入事例として、
京都府京丹後市丹後町では「ささえ合い交通」という道路運送法や法定要件を備えた運転者と登録済みの自家用自動車が、公共交通空白地における移動ニーズにこたえる「公共交通空白地有償運送」として、2016年5月に運行を開始されています。
過疎地であったり、公共交通期間の不便利な地域、人口減少や高齢化社会を迎えていく日本の中では、今後多くの自治体の中でUberの実証実験を許容することも未来の「移動」の変化にむけて検討していく可能性のある分野だと思います。


「移動」という分野には、様々な課題や賛否はあるでしょう。
しかし、あくまで未来へむけた前向きな議論、意見は世の中には必要ですし、それによって成長・変化をしていけると思います。

僕のブログ発信についても、殿崎さんの話を聞けた、豊橋大好きカレッジに参加したからこそであり、僕らが生きていくうえで「移動」を考えるきっかけになれたらと思います。
殿崎さんのようにワクワクする気持ちを忘れずに。

(集合写真は殿崎さんが進めている「ゼロイチCafe」のポーズ。僕は最後までいられなかったので残念…)

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僕はまず、名古屋に行ったらUber Eatsをどこかで体験してみることからはじめよう☆

※写真の一部は主催者である長坂なおとさんより提供していただいています。

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ABOUTこの記事をかいた人

ムラタ ヒロアキ

ヒトとの出会いをきっかけに西尾市役所へ転職。ふるさとプロデューサー。
行政マンと個人の両目線をもってブログ「Murabridge」を運営。
日常に溢れる地域資源を発信し、自らが訴求したいことで何かとつながる(架け橋)を目指す。
そこから生まれる新たな世界と展開を求めて。