西尾市が「スマート自治体推進プロジェクト」を始動しました!!

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こんばんは、愛知県西尾市の公務員・村田裕昭です。

西尾市は、市民サービス向上と効率的な行政運営を実現するスマート自治体への転換を目指し、AI・ロボティックスによる自動処理などを検討するため、「スマート自治体推進プロジェクト」を立ち上げました。

ワーキンググループを設置し、AI・ロボティックスに適した業務、導入効果の高い業務の選定を行い、市民サービスの向上と効率的な行政運営の実現へ向けて動いていきます。

それにともない、6月14日(金)に市職員による合同会議が開催。

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会の冒頭では中村市長より、
・当たり前の業務の中でテクノロジーを活用した分野が増えている。職員による付加価値の高い仕事をするためにも、代替できるものにはテクノロジーを積極的に活用していきたい=働き方改革につながる。
・行政ニーズの多様化が予想される中で、今のうちから対応できる組織にしていく必要がある。そのために、できない理由よりもどうすれば導入できるかを念頭に取り組んでいこう。

記念講演には藤野貴教さん(働きごこち研究所・代表取締役)が登壇。
藤野さんは、同プロジェクトのアドバイザーにも就任していただいています。

藤野さんからは「テクノロジー時代の行政サービスの進化と職員の仕事の進化〜スマート自治体推進に向け、市役所の働き方の進化と、市内のデジタル化をどう進めるか〜」をテーマとして登壇。

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内容を抜粋すると、
・日本における社会課題として、世界で初めて一番の人口高齢化の人口減少社会を迎える中で、テクノロジーの普及が遅れている=使われていない。
・デジタルに”慣れる“を創る。
・AIには感情がない=目的意識がもてない。
・人間は日々の仕事の中で目的意識を失いがち=ロボット化した人間になってしまう→仕事が奪われていく。
・どうやって使えるかを知ることで、仕事の中でのアイデアが出る+実現度が増す。
・市役所内の業務のデジタル化(働き方改革)と西尾市内のデジタル化(スマートシティ)の両方を進めることで、市役所内のスマート化、市民サービスの向上につながる。テクノロジーに慣れることで推進力が増すため、まずは知って、使ってみましょう!
(例:キャッシュレス決済、メルカリ、LINEのりんな(AIチャットボット)等々)

熱量を感じるとともに、テクノロジーへの関わり方を楽しく伝えてくれた藤野さんには感謝感激。
今後にむけていいスタートがきれるきっかけになりました。


僕自身は、昨年の夏頃から庁内にテクノロジーを導入することで繁忙している課の業務を改善できないかを模索。
テクノロジーによる便利が人間(職員)を助けてくれることで「公務員の働き方や生き方をハッピーに+市民サービスの向上」を職員提案したいと考えていましたが、下記のような理由と僕の力不足で厳しかったです。
・そもそもの導入目的の策定
・テクノロジーリテラシーの不足(自分の言葉で話せるか)
・テクノロジーを知る・使う・創るに慣れていない
・誰が、何を、どうやって?が不明確と知識不足
・現場の意見や必要性の情報収集不足
・担当者と管理職の立場による見解相違

断っておきますが、僕は決して組織や誰かを責めたいわけではありません。
しかし、自治体にテクノロジーが導入されていない実情として、実証実験の許容や技術面ではなく、これらの課題(言うならばテクノロジーと仲良くなりきれていない)に直面していて、積極的に動けていない自治体は絶対に多いと思います。

だからこそ、西尾市として庁内にプロジェクトが立ち上がったことは嬉しい。
担当部署(点)だけが動いて考えるスキームでは疲弊してしまいますが、組織(面)で進めていくのは非常に大きいです。
くわえて、藤野さんの講演によってスパっ!と腑に落ちる感覚を得られたことも、今後の実動にむけてすぐに活かせるきっかけとなりました。


西尾市からテクノロジーによって「市民への満足度の高いサービス」と「職員の幸せな働き方」を実現できるモデルが生まれたら、めちゃくちゃ面白い。
徐々にではありますが、西尾市の体制であればできる・なれると思っているので、実現にむけて僕自身もできることから動いていこうと思います!

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ABOUTこの記事をかいた人

ムラタ ヒロアキ

ヒトとの出会いをきっかけに西尾市役所へ転職。ふるさとプロデューサー。
行政マンと個人の両目線をもってブログ「Murabridge」を運営。
日常に溢れる地域資源を発信し、自らが訴求したいことで何かとつながる(架け橋)を目指す。
そこから生まれる新たな世界と展開を求めて。