2020年人工知能時代”行政マンの幸せな働き方”をオレ的にマジで考えてみた!

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きっかけは1人のイケてるお兄さん!働き方改革を自ら体感、実践している経験とテクノロジーの進化を掛け合わせた著書が出たんです♪

唐突ですが、あなたの幸せな働き方はどんな働き方ですか?

人生100年時代と言われる世の中、オレも模索中なわけですけどね。
21世紀を生きる社会の中で、誰しもが考えることではないでしょうか。

今回は東京を卒業し、西尾市ハズフォルニアへ移住された藤野貴教さんの初著書「2020年人工知能時代の幸せな働き方」を記念したイベントセミナーが開催されました。

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午前中は蜂獲り師・罠猟師の熱田安武さんとの山遊びを体験。

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午後からはハズフォルニアベイコテージステキな場所へ移動。普段は民泊として利用できる古民家で行われたトークライブに参加。

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いやー、この2人のトークはとても面白い。
正に”野生x人工知能時代の働き方”が組み合わさることで生まれる会場の熱量、参加者の心を動かすライブから学ぶことはとても多かった。

そこで、オレが人工知能(以下「AI」とする)を語れる程の人間ではないので恐縮ですが、オレが行政マンとして割と真面目に感じたことを書きながら検証してみます。

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行政マンとAIの関係性によって仕事がなくなるのか?

オレの職である行政、公務員。
先日のトークライブでもこの仕事においてAIが導入される可能性は大いにありうることを藤野さんは語られていました。
ドキっとしてほしい、って言われちゃいました)
そこで、わかりやすい例として多くのみなさんが人生の中で何らか利用する可能性が高いと思われる「市民課」を例に検証してみます。

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市民課はどこの行政においても主に転入転出の届け出、住民票の交付、戸籍の受付等の人が暮らす上では欠かせない窓口です。
オレ自身、西尾市へ転居しているためもちろん届出をしています。
時期にもよりますが、お盆や年末年始、年度替り等の季節の節目にはかなりの繁忙期がやってくる部署であり、職員の対応が100%だとしてもやはり待たせてしまうのはどこの行政も同じではないでしょうか。

そこで検証。
藤野さんのトークの中でズバリ「公務員の仕事」であり「書類の確認」の話が出ました。
例として、「転入のケース」を挙げていきます。

転入者は自筆で転入先を記入

窓口職員が受付
内容チェック

データ入力者が内容チェック
並行して他部署に必要な手続きがないか確認

窓口職員、役席者が確認

完了

こんな流れがオーソドックスだと思います。

やはり人間のチェックが二重、三重と当然ながら入ります。
関連部署で言えば国民健康保険、年金、医療、子ども課等複数の課が絡んできます。
大切な確認ですから当たり前と言えば当たり前。
転入者の方にとっては何らかのご縁で転入して来られたわけです。雑にはできません。
職員は業務を確実かつスピーディーに行わなくてはいけません。

そこで、このスキームの中でどこかAIが代替してくれたら、その人的コスト、労力は別の部分に割くことができるのではないか?と考えます。

藤野さんの話をヒントに私が思うのは、「データ入力者が内容チェック」部分をAIが代替できないかと思います。
オレがこの発想を思いつく中で、人間は良くも悪くも記入される文字は1人1人違うため、話を聞いたすぐは「藤野さん、無理だよ!」と思いました。
しかし、AIはそういった煩雑なデータを蓄積させることができ、容易に認識して取り込んでいけるわけです。
それならば、過去に記入された書類データを読み込ませるだけでかなりの文字認証を可能とさせ、検証機能が働くと思います。
煩雑なケースがある場合にはAIが知らせてくれて、人間がチェックし、またそのデータを蓄積させる。
この検証昨日を代替するだけで人間が気をつかうエネルギーを減らすことができます。
くわえて、AIのデータ認識は人間の能力よりも早く、極めて正確にチェックできることでしょう。おまけに機械だから疲れません。記憶力は人間と違い無限大。
悲しいかな、人間の今までの手法を否定するようですが、そこにこそAIの力を活用できるヒントがあるんだと私は気づいたんです。

なんだか実現できそうな気がしませんか?

私は市民課の担当ではないのであくまで私的推測ですが、藤野さんの著書に書いてある様に「冷蔵庫の中身をAIが認識する冷蔵庫が誕生するかもしれない時代」から考えれば、似た様な事例となりそうな気がします。

この一例だけで、行政の仕事にAIが導入できる可能性を感じざるをえません。
昨年度より国からもAIを導入した自治体に補助を出すと言った制度も開始しています。

西尾市において、あくまで行政の仕事を人間の代替となって正確に行い、プラスにできるのであれば、ぜひ取り入れていくことを考えてもいいのでは、と私的見解。
なぜなら、AIが代替してくれる部分が生まれるからこそ別の仕事に注力できる、サポートできる、その先には人間的な仕事が考えられる、生み出せるからです。
少しずつAIと仲良く働けそうな気がしてきましたか?

AI導入が人間の仕事を奪う?いや、そうではない!むしろ人間の仕事の価値を上向かせられる気がするオレです♪

一例に挙げたことが仮に実現となれば、スキームで考える一つの作業の負担減となり、人的コストや検証するためのエネルギーを省き、窓口対応はじめ別の市民サービス向上の時間を設けられることになるでしょう。

では、行政の仕事に対して色んなことが一例の様に代替していけるのか?
現実に行政の仕事は事務割合も多いわけで、至る所にAIを使えばいいじゃないか。
というのは現段階でAIを普及するに至るためのコストや開発含めた課題があるにせよ、少し違うと思います。
AIは、あくまで機械であり、人間がインプットした情報で動きます。
そこには、人間としての身体や心がないのです。
(いずれは読み取れるAIが誕生するかもしれませんが)

僕がビビッときた藤野さんの言葉の中で、「人の目を見て、ふれて、呼吸を感じて、話をすることができる」ということに人間力の深さ、熱田さんからの学びで言えば少し使う場面は違いますが心身ともに野生的さを感じました。
それこそがオレたち人間の最大の強み。
そんな強みの代替えなんてあるわけないんです。

著書の中で藤野さんが熱田さんへ「蜂獲りにGPSを使ったら?」と問いかけると、「それで何が面白いんですか?」と返答を受けています。
熱田さんは決して悪意ではなく、当然テクノロジーの進化を把握の上で、より人間の面白味を伝えたかったんだと思います。
「難しい仕事も一生懸命やってるから楽しい」
「楽しいことを真剣にやっていたら、技術が自然と伸びていく」
この部分がなくなったらつまらない。
AIにはない人間らしさなのかな、と私は解釈しています。

そうであるならば、その場面、時間こそがオレをはじめ職員の魅せどころ。
オレ的に勝手に市民課で考えてみます。
(あくまでオレ的にですよ)

市民課の窓口は市の顔とも言える?人の流れを一番感じることができる職場に良き潮流があれば働く側も暮らす側も楽しいかも♪

早速オレ的なAI導入により市民課での働き方改革を妄想。
(くれぐれもオレ的に勝手な妄想ですよ)

まず、人間の力を割きたい部分としては人との相対に注力したい。
例として、市民課の転入のケースではこういった西尾市内の病院であったりゴミ分別等情報が詰め込まれた冊子を渡します。

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このシーンで、何か人間的な声掛けをできるかできないか。しないかするか。そこでものすごく相手に受け取っていただける印象が変わる。そこには町でありの行政の印象もすら植えつきます。
人間には、直感があるんです。直感こそがAIでは代替できない価値だと藤野さんに教えていただけました。

私であれば、初めて西尾市に転入される方であれば自然や産業が豊かなことを伝えるとか。
(統計資料とかも良さそう)

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藤野さんの様な定住、移住者の方であれば「西尾市シティプロモーションボード」で写真撮るサービスとか。
(イジってナンボ?な”にしおじかん”ボード)

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地域で絶対違う「ごみ分別アプリさんあ〜る」を伝えておけば住み始めてすぐのゴミ捨てや分別に困らないとか。
(若い世代にはピッタリ)

心地よい暮らしになれる?ごみ分別アプリが西尾市に誕生したので試してみた♪

時期に合わせて観光やお祭りを伝えるとかもいいですよね。
(ちゃっかりしっかりね)

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あ、オレや藤野さんのみたいに日焼けした人が来たら、

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海のイベントとか紹介されたらテンション上がりますよ♪
(間違いないッス)

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オレがサクっと挙げただけで容易に思いつくのであれば、実際に業務を担う市民課の職員、キャリアのある職員であればもっとクオリティの高いアイデアが出ますよね。
若手もベテランも関係ない、それぞれの世代にあったアイデアを出せばいいんです。
AIに圧倒的なインプットは可能だとしても、教えたこと以外にはできないからです。
そこにこそ人間の価値である”ヒューマンタッチ“な仕事が実現できるのです。
繰り返しますが、「人の目を見て、ふれて、呼吸を感じて、話をすることができる」のが人間であり、そこに一定のマニュアル化をすることは可能であったとしても最終的には相対した感覚と直感で決まります。
その肌で感じた印象に対して提供するサービス、仕事に対しては、とことん”問いを立てるべき“です。
どうしたら心地よく住んでもらえるか。
どうしたら楽しんでもらえるか。
暮らす中で困りそうなことはないか。
その問いであり想いにこそAIにはできないオレたちの仕事があるんだと思えば、行政マンの仕事はなくなることはない。むしろ価値を見出せるのだのです。
AIが人間の仕事を奪う、という言葉を用いると危機的に聞こえてしまいますが、AIが得意とする部分は任せることによって人間は仕事も生活もより人間らしくいられる喜びがもてる、と捉えれば多くの幸せにつながるのだと思います。

すぐにAIを導入できることは難しいかもしれませんが、AIを知ることでこのような発想を考えられただけでオレ的には市民課はじめ多くの行政の仕事に問いを立てることができるのだと思います。
オレ自身もAIと関係なくとも発信することで今回の出会いによる学びを伝えられるのかな。

最後に…

偉そうに、恐縮ですがオレが思う行政の仕事の一部を例に挙げて人工知能時代の働き方を語らせていただきました。
しかし、オレは正直AIが好きとか、得意なことでもなく、恥ずかしながら興味もありませんでした。
藤野さんも同様、時代の流れからテクノロジーに興味をもたれたことがきっかけとのことでした。
オレで言えば、「藤野貴教さん」という人、「2020年人工知能時代の僕たちの幸せな働き方」という一冊の本によって直感が働き、実際に感じたことによって人の尊さ、テクノロジーを知ることとなり、今回の著書やイベントへ参加したことによって考え方が豊かな方向に変わりました。その直感による行動と考え方こそがオレの今後の幸せな働き方のきっかけになったんだと思います。

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ここでオレ的に伝えたいのは、AIを無理やり知るのではなく、興味があることや身近な生活の中にAIが関わっていないのか、と気づきのアンテナをもつことです。
iPhoneで言えばSiri、掃除機家電で言えばルンバ等僕たちの身近には既にAIが存在するんです。
知って「なるほど!」とか、「それか!」となることに人間の気づき、喜びがあります。
僕はテクノロジーの進化の可能性にワクワクしています。

著書のことを語ればきりがないのですが、オレが今後意識していきたい一つは「知る・使う・創る」です。
(写真は著書より引用)

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オレはテクノロジーの進化を知ることでワクワクする未来、仕事への想像力を働かせることができることを学びました。
知らないから恐いんだ、と藤野さんも言われています。

知る・使う・創るに関しては、AIを活用することだけではなく、オレの仕事や生活でも同じことが言えると思います。
そこから新たな潮流を生む。
著書にあったこのワードを心身ともに成長させることでより人間的に、オレらしく仕事をしていけそうな気がします。

そこに生まれるであろう直感と論理の葛藤
オレもまだまだ未熟な行政マン。
行政の進め方や考え方は勉強不足、転職して入った人間としては思うことも多々あります。
藤野さんはこの直感と論理の葛藤という言葉を伝えている際に、どこかイキイキとしていました。
なぜなら、それこそが人間にしかない、AIにはもてない感情であり心だからなのでしょう。
オレがイベントの最後で「これや!」と腑に落ちた瞬間となり、2020年人工知能時代のオレが行政マンとしての幸せな働き方が少し見えてきた気がします。
オレの行政マンワークとライフは楽しくなりそうです。

最後に、藤野さんと記念撮影。
(2人とも黒い…。笑)

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あ、著書にメッセージとサインをいただきました。
藤野さんさら咄嗟に「あだ名は?」と言われ、村っちゃんとか、ムラッチとか言えませんでした。笑
今度藤野さんに会ったら伝えてみようと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

ムラタ ヒロアキ

ヒトとの出会いをきっかけに西尾市役所へ転職。ふるさとプロデューサー。
行政マンと個人の両目線をもってブログ「Murabridge」を運営。
日常に溢れる地域資源を発信し、自らが訴求したいことで何かとつながる(架け橋)を目指す。
そこから生まれる新たな世界と展開を求めて。